年頭にあたり

大田区剣道連盟会長   西岡 寛治

新年あけましておめでとうございます。

会員の皆様には新しい希望を胸に新年を迎えられたことと思います。昨年は丑年でした。牛は牛歩の如くと力強く進んで行くと云われており、教えのひとつに「たゆみなく登らばついにふみ越えん。よし須弥山(西国浄土の最高の山)のいかに高くも」とあります。
今年は寅年。「寅は千里往って、千里還る」と云われます。
丑と寅はよく対照とされますが「ゆるまずせかず、遠きに至れ、汝の歩みを」との教訓があります。
剣聖、島田虎之助先生の教えには「剣の道は心の修行である。邪心を以って剣道の稽古を如何に続けても、決して正しい立派な剣道にはならない。真の剣道を修行しようと思えばいつも心を清く正しく、然る後に剣の道に励むべきである」とあり、福岡の松原先生始め多くの先生方が子弟に指導されております。
年頭にあたり、会員の皆様も今年の目標を立て、精進されますように。そして怪我、病気の予防を怠らず、健康な一年でありますように祈っております。

■報告:四支部親善試合


大田区剣道連盟理事長・審判長 中村 槐二

年末恒例の四支部親善試合が12月6日(日)、大森高校体育館にて開催された。
各支部代表のくじ引きにより組み合わせが決定され、11名の選手によるトーナメント制にて熱戦が繰り広げられた。
第1試合は昨年優勝の蒲田支部対池上支部戦。
蒲田支部ポイントゲッターの大山、上野、入来院選手が勝ちにつながらず、逆に池上支部が小澤、岡本、鎌田選手らの活躍で4対1で勝ち上がる。
第2試合は大森支部対田園調布支部戦で大接戦。
大森支部の綾部、橘本、瀧澤選手らが順当に勝ち、5対4で勝ちを手中に。田調支部の川名、早野選手らの健闘が光り、素晴らしい試合が展開された。
三位決定戦は蒲田支部対田園調布支部。
蒲田支部の奥津、入来院選手が健闘するも田調支部の小笠、川名、辻、田中選手らの活躍で6対4にて勝ち、三位決定。
田調支部の充実振りが目立った試合だった。
決勝戦は池上支部対大森支部。
池上支部の日景、鎌田、篠原、田中選手の2本勝ちが効果的で4対3の接戦をものにし、優勝を手中にした。
結果 優勝・池上支部 2位・大森支部  3位・田園調布支部  4位・蒲田支部
表彰式後に約30分全体稽古を行い、終了。
引き続き池上会館に場所を移し、50名 の参加で盛大に懇親会が行われた。
不景気を吹き飛ばす様に剣道談義に花を咲かせ、来年も良い年をと祈り、散会した。

■報告:形剣道大会ベスト8

第5回東京都形剣道大会

三段以下の部で堂々のベスト8!!

副理事長  島村照男

12月5日(土)初冬の日、綾瀬の東京武道館において第5回東京都形剣道大会が開催されました。
大田区剣道連盟からは三段以下の部で佐々木(蒲小剣)中嶋(中萩中剣)、四・五段の部で畝迫、坪井(共に志茂田剣)、六・七段の部で岡本(鵜の木剣)、鎌田(矢口剣)の三組6名が出場し、三段以下の部では見事、強豪チームを下してベスト8入りを果たしました。四・五段の部と六・七段の部も健闘しましたが共に2回戦で惜敗しました。
どの試合も甲乙つけがたく一つのミスも許されない緊迫したもので、緩急強弱の差で勝敗が分かれたと思います。
選手の方々の健闘を称え次回の雪辱に期したいと思います。

対戦成績は

  • 三段以下の部
    • 1回戦 大田区 3対0 板橋区
    • 2回戦 大田区 3対0 足立区
    • 準々決勝 大田区 0対3 西東京A
  • 四・五段の部
    • 1回戦 大田区 3対0 世田谷区
    • 2回戦 大田区 1対2 葛飾区
  • 六・七段の部
    • 1回戦 大田区 3対0 文京区
    • 2回戦 大田区 0対3 世田谷区