★広報:平成27年3月号
平成27年2月の主な行事結果報告
平成27年3・4月の稽古会日程ほか
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大田区剣道連盟公式サイト
平成27年2月の主な行事結果報告
平成27年3・4月の稽古会日程ほか
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大森支部長 大 岡 澄 夫
剣連恒例の研修会は、昨年に引き続き千葉九十九里浜白子温泉青松庭『白砂』に於いて、2月7~8日の両日、当大森支部が当番幹事として盛大に開催いたしました。会場はホテルと体育館が隣接、料理も温泉も申し分のない最適な環境でした。立春過ぎとは言っても厳寒の中、剣連・各支部役員を中心に60名の参加者を数え、両日とも豊村範士八段のご指導を仰ぎ、基本練成及び模擬審査等、参加者一同充実した研修を行うことができました。
初日は湯川副会長が開会挨拶、豊村範士の講話があり、有効打突の定義から気剣体一致の挙動について、「気→先→攻め」「剣→断(たつ)→打ち切り」「体→残→身構え・気構え」と解り易く説明され一同納得。次に、「料理の審査は見た目と味で判断するが、剣道審査は見た目のみで判断されるから難しい」とのお話を頂き一同また納得。実技に移り、構え・送り足・体の平行移動等、普段は気にもしない基本の基から教えをいただき、素振りは肩関節の操作による上下動と、正しい手の内で行えば竹刀が自然に納まることが理解できた。更に中段の構えから左足を動かさず一拍子の打突、打った後の体の運用、身構え・気構え等々、目からウロコの状態となり、反省と共に基本の重要性を一同更に納得。後半は七段以上が元立ちの指導稽古で初日実技研修は終了しました。
入浴後お待ちかねの懇親会の部に突入、荒川副会長のご挨拶に続き乾杯、飲み放題の宴会プランも各支部からの差し入れ清酒は何と15升、若手兄貴分の荻津先生が進行役となり、前半は指名制で自分の剣道感を発表、各々面白い内容で好評を博した、後半はゲーム・アトラクションと和やかに進み、気が付けば一升瓶は全部空となっていました。「酒の強さが剣の強さ!」大田区の強さが示された楽しい大宴会でした。(幹事だけ納得)
翌日9時から実技研修再開、豊村範士から少年指導の要領について講話をいただき「今の子は褒めて育てて辞めさせない、技能の向上と共に競争心、自立心が育まれ自然に成長していく。指導者はそれを導くお手伝い、逆に子どもから教えてもらう、剣道は人間形成の道というが、剣道だけやって素晴らしい人間は見たことがない。人間形成とはいい人間になるため努力する過程のことである。」とのお話に一同、本当に納得。実技は、昨日の基本の復習に加え、足さばき・左右面・左右胴、要点は手の内を柔らかに打突は点で打つ、剣道は頭で理解しても体現出来ない、「百錬自得」繰り返し稽古するしかないのお言葉に、一同ここでも納得。その後、模擬審査で5・6・7段受審者が5名の審査員の前で立合い、その場で合否判断、豊村範士の講評をいただき貴重な体験となった。受審者の皆さん本番では頑張ってください。仕上げの指導稽古終え、一同整列、湯川副会長の閉会挨拶で実技研修は終了、入浴後昼食をとり本年度の研修会は解散となりました。
幹事支部として豊村範士の熱心なご指導に敬意を表すると共に、事故もなく真摯な態度で研修に参加された会員各位に心からお礼申し上げます。次年度幹事の蒲田支部にバトンタッチして研修会の報告とさせていただきます。
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中村 はぎ乃(東競武道館)
去る1月24日土曜日、東京武道館にて東京都形剣道大会が開かれました。本大会は、日本剣道形の優劣を競うものであり、今回で10回目を迎えます。その主旨は、『形を学ぶことで、剣道の基本を正しく身につけ、伝統文化としての剣道を正しく理解し伝えよう』というものです。
大田区からは、以下の選手が大会に臨みました。(打太刀・仕太刀の順。敬称略)
結果は、三段以下の部において、五十嵐・笠原組が準優勝。準決勝で筋骨隆々な日体大生ペアを破る大活躍をみせ、決勝でも、敗れはしたものの警視庁に負けず劣らない形を披露しました。六・七段の部においても、門野・伊藤組が見事ベスト8に入り、大田区としては、警視庁と西東京に次いで総合三位の成績を収めることができました。(10回目で初めてのことです)尚、四・五段の部の中村・五十嵐組は、残念ながら初戦敗退でした。
以下、一出場選手としての感想を簡単に述べます。
私(中村)は四・五段の部に出場しました。初参加です。仕太刀は当初、三森五段(羽田少)が打つ予定でしたが、やむを得ない事情により辞退。五十嵐五段が代役として出場することが決まったのは、年の暮れのことでした。初めて刀を合わせたのは、1月4日の大田区初稽古。大会までわずか20日しかありませんでした。しかし、豊村先生や田中先生、岡本監督のご指導を仰ぎながら、時間を見つけて2人で稽古を重ねて大会に臨みました。
試合本番。初戦は二本目と五本目を省いた一、三、四、六、七本目で競われました。相手と対峙しないまま試合が進行するのは妙な感覚ですが、自分たちの形に集中しているので、あまり気になりませんでした。しかし七本目を終え九歩の間合に下がり始めた途端、激しい不安に襲われます…相手の出来はどうだった?…判定は、赤三本。五十嵐さんが、軽く、ああ、と息を吐きました。初戦敗退が決まり、とぼとぼと退場いたしました。
その後、(録画した)動画で自分たちの形を振り返りました。第一印象としては、出来映えは決して悪くはないように思われました。強いて言えば、細かいミスが判定に響いてしまったのかな、と。しかし相手(板橋区:3位入賞)の形を見ると、彼らの方が、なんというか、打太刀・仕太刀の関係性が「しっとり」しているように思われました。これは五十嵐・笠原組にも言えることですが、2人のユニゾンとハーモニーが非常に素晴らしく、見惚れてしまうものがありました。一方、五十嵐さんと私は、「僕たちは、まだ手もつないでなかったね」と冗談を言うほど、ペアを組んでからまだ日が浅く、打太刀と仕太刀の関係性がしっとりなじむまでには至らなかったように思われました。
…と、ここで筆を置くつもりでしたが、理由はペア期間の短さだけなのかモヤモヤして、大会終了後も、しばらくは負けた試合を繰り返し見直して敗因を考えました。
結果、わかったことが2つあります。(本当は2つではすまないのですが…)打太刀としての自分の力不足からなるものです。自戒をこめて、まとめてみました。
理合の表現=理合の理解は足りていたのか?
たとえば三本目。仕太刀の気攻めの後、打太刀は「仕太刀の気位に押されて、剣先を下げながらひく」と、「日本剣道形」には明記されている。この点、相手ペアの打太刀は、間の工夫があり、緊迫感ある攻守のストーリーが表現されていた。一方、自分の形を振り返ると、トン、トン、トントントンと、ただ自分の都合のいいリズムだけで後退していた。ほんのわずかな間や拍子に差があるのだが、果たしてその差はわずかなのだろうか。2人の間にある見えない空気の濃度を表現する事こそ、「段位にふさわしい迫真性、重厚性」(「日本剣道形審査上の着眼点」より)といえるのではないだろうか。解説書をしっかり読んでいたつもりだったが、理解していたのだろうか?
ひきつけ
これも三本目。相手の打太刀の突きは鋭く、自分の突きはどこか間延びしていた。原因は、男女の筋力の差ではない。相手はしっかりと左足をひきつけており、私のひきつけは甘かった点、これに尽きる。判定基準の1つである「緩急強弱」は、上腕の筋力ではなく、左足のひきつけで表現できるのではないか。(そもそも、これは剣道の基本だろう。大会前の稽古で島村先生にひきつけの甘さを指摘されていたにも関わらず、直っていなかった。)
形大会は、採点競技であるフィギュアスケートのように、万人が観て納得のいくジャッジがあまりありませんし、試合終了後も喧々諤々の議論が続きます。しかしそれでも、私はやはり、勝つ形には勝つだけの理由があり、負ける形には負けるだけの理由があるのだと考えています。負けたことを無駄にせず、今後の剣道人生に活かしたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・
最後になりましたが、豊村先生や岡本監督はじめ、多くの先生方にご指導を賜りました。特に田中和明先生には、形の理合を厳密にご指導いただき、私のデタラメな形を一から徹底的に直していただきました(直していただいております)。先生のお陰で、形の面白さに遅ればせながら開眼することができました。今後も形稽古を継続して行い、正しい剣道を正しく理解できるよう努める次第です。
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