●報告:平成28年度大田区剣道連盟研修会
鵜の木剣友会 川井田 洋一
平成28年度大田区剣道連盟研修会が平成29年2月11日~12日、千葉九十九里浜白子温泉青松庭『白砂』に於いて60名もの参加を頂き、盛大に行われました。今回は池上支部が主管ということでマイクロバスをチャーターし鎌田支部長をはじめ、辻先生・岡本先生・大巻先生の引率のもと、支部で一致団結しての参加となりました。
同じ支部でも普段お会いできない方も多く、四方山話に花が咲きワイワイと盛り上がり続けました。私はK先生による剣道と人生のカウンセリングをうける形となり、ちょうどそれが終わるころ白子温泉に到着となりました。雄大な九十九里浜と可憐な河津桜、加えて悩みの軽減という収穫をあげようと、ちょっとした高揚感をもって研修に臨むことができました。
受付前に近所のお蕎麦屋さん「川岸」で昼食をとっていたところ、偶然豊村範士にお会いました。 先生は蕎麦がお好きで、毎年ここから研修会に行かれるそうです。蕎麦好きの方は次回いかがでしょうか?ふきのとうの天ぷらの程よい苦さにグッときました。
さて更衣を済ませいよいよ道場入りです。14:30荒川副会長より稽古に先立って訓示を頂き、稽古開始。審査を控えた方が多数おられたので、豊村先生が執筆された資料(七段審査会寸評)を配布いたしました。①着装・構え②攻め(気力・気勢)③間合・機会等々先生の審査に対する着眼点が並びます。驚いたのは「足さばき」についてかなりの行をとって書いてあったことです。実は自分の引っかかるような体重移動を何とかしようと思い、朝稽古で先生方の体重移動(足さばき)をここ数年じっと見て参考にしていました。なんでも盗もうといったところでしょう。行間にもたくさん示唆に富むお話がありました。
私の心に残ったのは「たくさんやろうとしないで自分の年齢や体力に合わせてやる。留意点を3つくらいにして、うち2つくらいできればいい。」というお言葉でした。何て心地よい響きでしょう。人一倍モノグサで不器用な私には素直に受け入れられました。さらに素振りや足さばきについての講義が続きました。静・動いかなる時も重心が偏らないこと、両足でジャンプすると重心の偏移を理解しやすいことを学び、素振り・基本技稽古法から実践的な打突へと進みました。小休止の後、地稽古。気のせいか返し技・応じ技の頻度も増えたようで、見ごたえのある稽古を拝見でき勉強させて頂きました。
18:30入浴後、第二道場の幕開けです。早野先生の乾杯の御発声の後、猛禽たちが放たれました。旅館のプランが飲み放題だというのに、持ち込み差し入れの日本酒・焼酎が片っ端から無くなっていく・・・。宴席が盛り上がったころ満を持して松本・足立氏による「叩いてかぶってジャンケンポン」のスタートです。各支部の全力の戦いのあと、大森支部の優勝で幕となりました。カツラを被った三田先生の笑顔が素敵でした。カラオケ大会では賛否あると思いますけれども、私は五十嵐先生押しでした。おそらく21時ごろ散会となり大岡先生に締めの挨拶を頂き、来年幹事の田園調布支部に無事バトンを渡せました。
まだまだ足りない人多数!説教部屋208号室に移動!
畝迫先生と腕相撲で負け、、さらに色々と大事な物を失いました。そして肩を落として持参したかつお節を一人、削っていたのを辛うじて覚えています。本田先生が旨い旨いと食べてくれたのが救いでした。
翌朝6:10ごろ何事もなかった顔をして起床、朝風呂を堪能し、07:30から朝食をとり、稽古に備えます。朝御飯のおかずの種類の多いこと!旅館の皆様ありがとうございます。朝風呂と贅沢な朝飯でお体の手入れをして、9:00から稽古です。
昨日あれほど飲んだのに、なにごともなかったかのように道場にスルスルと入っていかれる皆様。
例によって豊村範士の講義から始まります。「1拍子の打ち。打突部位をとらえるとき、当たっている瞬間は短いほどよい。若干テコの力を使うんだ。」と手の内のコツまでお話頂きました。
もうお気づきかもしれませんが、私は2月早々稽古中に袴を踏んで転び、足の指を骨折するという恥ずかしいケガをしてしまいました。見学で動けない分、稽古をよく見ていただろうということで、今回手記を書かせて頂くことになりました。ご心配いただいた先生方にこの場を借りて深く、深く感謝申し上げます。
10時前より稽古は審査稽古になりました。昇段審査を受審する方の立ち合いを豊村範士に直接その場でご指導いただきました。共通して言われていたのが「充実した気勢を最初から」でした。メリハリをつけ、縁を切らないこと、時間内に有効な打突を一本取る事などを強調して言われました。同段位による地稽古と自由稽古で稽古を終え、島村理事長よりお言葉を頂き、稽古終了となりました。島村先生は体調を崩されていたようですが元気に稽古されておりました。怪我をされた方もなく剣道の研修会自体は終了となりました。
昼ご飯のカレーライスが美味しかった。辛すぎず甘すぎず福神漬けも効いていて美味しかったです。特に若い剣士の皆様のお代りは、見ていて気持ちよかったです。
講師をして頂いた豊村範士、大田区剣道連盟役員の先生方にはお忙しい中お時間を割いて頂きありがとうございました。また参加された皆様はもとより、主幹となってご尽力頂きました池上支部の皆様、ご協力頂きました支部の皆様に感謝申し上げます。次回も同時期同旅館にて予定されているようなので、予定を合わせて研修会に是非参加して頂き、盛り上げて頂きたいと思います。次回の研修会の内容に思いを巡らせ今から楽しみにしています。
最後出立前に旅館のロビーで豊村範士がそっと言われました。「私も次の大会に向けて修行中なんだ。心の問題だよ。良い悪いの心じゃなく、平常心のね。試合だから稽古だからと色んな事を考えるんだろうけどね。切り返し・打ち込み・懸かり稽古だよ」
以上
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