■報告:少年剣道大会
第4回東京都少年剣道大会報告
岡本 徹(鵜の木剣友会)/鎌田幹雄(矢口剣志会)
平成21年3月8日(日)に綾瀬の東京武道館にて第4回東京都少年剣道大会が開催されました。この大会は木刀による剣道基本技稽古法による判定試合と普通の1本勝負との合計で勝敗を争うという形式の大会で、いわゆる「試合剣道」だけでなく、子供のときから木刀を使い、基本に忠実な技を覚え、生涯にわたって正しい剣道を続けてほしいという目的で4年前から行われている大会です。チ−ム編成は監督(元立ち)1名と選手7名で、先鋒:小学校4年生以下の女子、次鋒:小学校4年生以下の男子、五将:小学校5・6年生の女子、中堅:小学校5・6年生の男子、三将:小学校5・6年生の男子または女子、副将:中学生女子、大将:中学生男子と規定されています。実際には先鋒・次鋒が木刀による剣道基本技稽古法の基本1・2・3を、五将・中堅・三将が基本4・5・6を、そして副将・大将が基本7・8・9を行います。それぞれがその後続けて前進3本・後退3本の連続左右面を打ち、それらを所作、発声、技の正確さ、打ちの鋭さなど総合的に判断して、審判員が勝ち負けを判定します。その後、選手は面をつけてそれぞれの相手と1本勝負を行い、ト−タルでの勝ち数の多い方がチ−ムとして勝ちということになります。
大田区はA・Bの2つのチ−ムで参加しましたが、選手の選考に当たっては、春と秋の大田区大会や中体連の試合の結果などを参考にしながら、普段から木刀による剣道基本技稽古法を稽古に取り入れている団体の子供達を中心に選出しています。
大田区Aチームは監督:岡本・選手:(先鋒から順に)高林・阿川・笠原・大橋・木本・井上・加賀(いずれも東競武道館)というメンバ−で臨みました。まずは3チ−ムによる1次リ−グです。最初に中野区Bと当たりましたが、基本稽古法の判定試合で5勝2敗、1本勝負で3勝1敗3分けとなり勝利、続いての西東京Iにも基本稽古法の判定試合で4勝3敗、1本勝負で3勝0敗4分けと勝利し、1次リ−グを抜けることが出来ました。
次は1次リ−グを抜けてきた3チ−ムによる2次リ−グです。ここではまず江戸川区と対戦しましたが、基本稽古法の判定試合で1勝6敗、1本勝負で3勝2敗2分けとなり、負けてしまいました。基本稽古法の判定が負けた6名の中3名で、2-1と審判の旗が割れたので、それがちょっとしたことで入れ替わっていたらまた違った結果になっていたかもしれず、とても惜しい敗戦でした。気持ちを引き締めた臨んだ次の西東京G戦でしたが、基本稽古法の判定試合で1勝6敗、1本勝負でも1勝4敗2分けと、こちらは完敗で、結局、2次リ−グで敗退となりました。
大田区Bチームは監督:鎌田・選手:(先鋒から順に)鷲崎(東競武道館)・遠藤・野本・古橋・三橋(いずれも矢口剣志会)・島田(大森十中)・菊池(東競武道館)というメンバ−で臨みました。
Bチームは足立区A・練馬区B・西東京Fとの4チームによる1次リーグでした。
足立区Aとは判定試合3勝4敗、1本勝負1勝3敗3分け、練馬区Bとは1勝6敗と3勝2敗2分け、西東京Fとは3勝4敗と2勝3敗2分けと、どの試合も善戦しましたが3敗で2次リーグに進む事はできませんでした。
昨年の経験からこの大会に向けて、かなり稽古を積んで精一杯準備し、上位進出を狙っていたのですが、他の区、市の代表もかなりレベルアップされていて、選手たちは持っている実力を出し切ったにもかかわらず、このような結果となりました。まだまだ技の正確さ、打ちの鋭さなどが足りなかったと反省しています。それでもこの大会に出場した子供達にとっては貴重な経験となったはずです。試合に出場したことに加え毎週、東競武道館に通い豊村先生,瀧澤先生のご指導をいただき剣友会の垣根を超え稽古をさせて頂いたこの経験はきっと将来に良い影響を与えてくれることと思います。また2次リ−グに残ったチ−ムの中から16名の選手が「優秀選手」に選ばれるのですが、Aチ−ムの木本直選手が見事に選ばれましたことは大変喜ばしいことでした。Aチ−ムが2次リ−グで当たった西東京Gが結局優勝しましたので、その戦いを参考にし、来年に向けて更に研究・稽古に励んでいきたいと思っています。
当日応援に来て頂きました皆様、大変お疲れ様でした。応援の大きさがとても心強かったです。最後に、このような大会で監督という重責を任せて頂きました大田区剣連の先生方、そして大会の前からずっとご指導を頂いておりました東競武道館の豊村先生と瀧澤先生には格別の感謝を申し上げます。有難うございました。
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