■報告:池上支部級審査会報告

平成22年池上支部剣道2〜6級審査会報告

野原 行雄(鵜の木剣友会)

平成22年9月12日(日)東京都立大森高校にて12時30分より審査会が執り行われました。当日の天気は晴れ。今年、日本列島を脅かした猛暑の影響で9月中旬にもかかわらず、体育館の中は真夏の暑さになっていました。受審査者80名のほか保護者や引率の指導員を含めると総勢200名を超え、この条件の中で合格するにはかなりの精神力と集中力が必要と思えました。審査を始める際に、辻安行池上支部長からの挨拶の中で、休憩を取る、水分を補給するなど体調に関しての諸注意が今回新たに付け加えられたのが印象的でした。
審査は滞りなく進み、各級の実技審査および木刀による剣道基本技稽古法も2級基本1から6まで、3級基本1から4まで共に無事終えました。4級から特進し3級を合格した受審者は、相手に出させて打突するなどの高度な技術が垣間見られ、見学に来ていた指導者からも思わず感嘆の声が上がるほど心に残る実技でした。
着装に関してですが面下(手ぬぐい)の着け方の不備や左右誤った小手の着脱、面紐の結び方を本結び(結んだ紐とその端の紐が平行になり、ほどけにくい)ではなく、たて結び(結んだ紐とその端が垂直になり、ほどけやすい)にしているなど上級を受審する者に対して、各剣友会で再度指導していく必要があると痛感しました。

結果

受審査者数 合格者数(特進を含む) 特進者数
2級 4名 4名
3級 16名 16名
4級 19名 19名 1名
5級 17名 16名
6級 24名 24名 3名

■報告:都民生涯スポ-ツ大会、剣道部門

監督 岡本 徹(鵜の木剣友会)

9月5日(日)午前の青年大会に引き続き、綾瀬の東京武道館にて、都民生涯スポ-ツ大会、剣道部門の試合が行われました。この大会は女子3人による団体戦で競われますが、先鋒が35歳~40歳、中堅が40歳~45歳、大将が45歳以上という制限のある大会です。今年は先鋒から順に土野順子(東競)・川井みつ江(キャノン)・嘉村三奈子(東競)の3名の選手、監督岡本(鵜の木)で参加しました。昨年は見事に優勝することが出来ましたので、今年は連続優勝を目指しての戦いとなります。
まずは荒川区、東久留米市との3チ-ムによる予選リ-グです。荒川区と東久留米市が初めに当たり、1-0-2で荒川区が勝利し、その荒川区との試合となりました。初戦の緊張感、ぎこちなさも多少見受けられましたが、結果は3人とも2本勝ちでの6-0の完全勝利でした。2試合目の東久留米市との試合も同じく3人とも2本勝ちでの6-0の完全勝利となり、無事予選リ-グ突破となり、順調な滑り出しとなりました。
ここからは決勝ト-ナメントで、それぞれのポジションで必ず勝敗を決する(無制限の延長あり・引き分けなし)形式となります。
まずは町田市との試合となりました。町田市は昨年決勝で当たった相手で前の北区との試合を見ていましたが、やはりなかなかの強敵です。それでも、先鋒の土野選手は素晴らしい気合と技でコテとメンの2本勝ち、中堅の川井選手も試合開始早々にメンを先取し、途中メンを取り返されましたが、またメンを決めて勝利となり、この時点で準決勝進出と3位以上が確定しました。大将の嘉村選手は、コテを取られての1本負けとなりましたが、とても慎重な戦いで決して出来は悪くありませんでした。
続く準決勝は羽村市との対戦となりました。この試合もこれまでの試合と同じように3人が3人ともとても落ち着いていて、しっかりと構えきり、姿勢を崩さず、気で攻め、1本を決めるところは決めるという見ごたえのある試合運びでした。先鋒の土野選手はメンの2本勝ち(これぞ妙技という素晴らしいすり上げ面でした)、中堅の川井選手がメンの1本勝ちとなり、チ-ムの勝利と決勝進出が確定しました。大将の嘉村選手もしっかりとメンを取って最後を締めてくれました。
いよいよ決勝戦です。当日、プログラムで試合の組み合わせを見たときに予想したとおり、日野市との戦いになりました。日野市は錬成会館のメンバ-が中心で、昨年も決勝ト-ナメントで当たってとても苦戦した最難関チ-ムです。先鋒の土野選手は、相手の北原選手に対して、これまでどおり気合いの入った試合運びです。どちらも素晴らしい打ち合いで前半は五分の戦いでした。途中コテを打って止まってしまったところを上手くメンを打たれ1本先取されました。その後、土野選手の得意のすり上げ面が決まったように思えましたが、旗は上がらず、逆につば元のように思えた相手のコテに旗が上がってしまい負けてしました。中堅の川井選手の相手はこれまた強敵の古谷七段です。こちらも互角の戦いでしたが、激しく攻める古谷選手のコテが決まり、その後、川井選手も必死に攻めるものの古谷選手は動じず逃げ切られてしまい、1本負けとなり、チ-ムの敗戦が確定しました。大将の嘉村選手はコテを先取し、ド-を抜かれて1本返されましたが、最後は見事な引きメンを決めて勝利しましたが、チ-ムとしては1勝2敗となり、念願の連続優勝は叶いませんでした。
それでも普段の実力を充分に発揮し、準優勝を勝ち取った3人の選手の皆様は素晴らしい戦いの連続で、昨年に続き監督をさせて頂きありがとうございました。選手の皆様、本当にお疲れ様でした。そして最後まで応援頂きました皆さんにも御礼申し上げます。

■報告:東京都青年大会、剣道の部

男子の部監督 岡本 徹(鵜の木剣友会)

9月5日(日)午前10時より綾瀬の東京武道館にて、東京都青年大会、剣道の部が行われました。この試合は男子は5人制で、試合時間は5分、勝敗の付かない場合は3分の延長があり、それでも勝負のつかない場合は引き分けとなる形式の団体戦です。
男子の部は先鋒から順に松本卓也(矢口剣志会)・青木泰和(大田区役所)・藤井聡史(馬青剣)・松崎正太(馬青剣)・杉浦佳夫(高砂香料)補欠に平松則正(小池)、監督岡本徹(鵜の木)で参加しました。昨年は久し振りにBEST8に入り、今年こそは全国大会へ行きたいとの思いで選手の気持ちはとても充実していました。
1回戦は江戸川区と当たり、順に引き分け、コテを先取しながらメン・メンで逆転負け、コテを取っての1本勝ち、コテ・メンを取られて2本負け、メンを取って1本勝ちで、結果2勝2敗1分けでしたが、本数負けとなってしまいました。各選手、精一杯実力を発揮しての戦いでした。惜しい技がありましたので本当に残念でした。
また更に稽古を積んで来年こそは雪辱を果たしてもらいたいものです。選手の皆様、応援の皆様、大変お疲れ様でした。