●報告:第13回東京都形剣道大会
平成30年1月13日(土) 於東京武道館
【出場選手】
三段以下の部:
打太刀 杉山 ゆう子(池上少年剣友会)
仕太刀 杉山 和花(池上少年剣友会)
四・五段の部:
打太刀 笠原 梓司(東競武道館)
仕太刀 近藤 卓(剣心会)
六・七段の部:
打太刀 荻津 麦子(東競武道館)
仕太刀 中村 はぎ乃(東競武道館)
【試合結果】
三段以下の部:一回戦敗退
四・五段の部:二回戦敗退
六・七段の部:二回戦敗退(一回戦シード)
【試合形式】
○三段以下の部
準々決勝までは太刀五本(一本目、三本目、四本目、六本目、七本目)、
準決勝からは太刀七本を実施
○四・五段の部及び六・七段の部
二回戦までは太刀五本(一本目、三本目、四本目、六本目、七本目)、
準々決勝から太刀五本、小太刀三本、
準決勝からは太刀七本、小太刀三本を実施
四・五段の部「近藤 卓」選手の報告
冬晴れの朝、冷たい空気が緊張した私の身をさらに引き締めます。
大田区代表としての責任を背に、一つでも勝ち上がるという意気込みを胸に東京武道館に向かいました。9時に開場した後に手早く着替え、代表ペア各々が着装の確認や間合いのチェックなどの最終調整を行い、試合に備えます。
10時開会ですが、公開演武(法定・五行之形・剣道形)があり試合開始は10時45分からとなりました。
~試合感想~
○三段以下の部(一回戦:西東京C)
惜しくも初戦敗退となりましたが、相手との差が大きいというわけではなく、
僅差だったと感じました。所作や太刀の鋭さは相手に若干分があったように思われます。まだまだ伸び代があるので、今後に期待できます。
○四・五段の部(一回戦:西東京C、二回戦:警視庁)
私たちは初っ端の第一試合でした。
一回戦の相手は西東京C、西東京の形大会で第三位入賞のペアです。形の試合は勝敗の実感がありません。打った、打たれたということではなく、形をやりきった後の判定。試合中は当然相手の形は見ることはできません。後でビデオを確認すると、わずかながら相手を上回っての勝利でしたが、一つのミスが命取りとなり得ると感じました。
二回戦は王者警視庁、全てのレベルが別格です。合気、形の見せ方、太刀の鋭さ、残心のとり方が違います。完全に力負けです。もう少し肉薄できるかと思っていましたが、その甘い考えを払拭することが次へのスタートです。
○六・七段の部(一回戦シード、二回戦:西東京A)
非常にレベルの高い試合でした。大田区チームは会場に轟く気合にも関わらず、泰然とした形を打ち、私は勝利を確信していました。しかし、無念にも相手方の旗が三本。どこで勝敗が分かれたのかはわかりません。
二回戦のため太刀五本での試合です。巧者同士ですと五本だけでは差がつきにくく、判定が非常に困難になることが推測されます。勝負の分かれ目が明確ではないというのは形試合の性質上、仕方のないことではありますが、非常に悔しい一戦でした。
~試合を終えて~
大田区は全チーム、早々と姿を消しました。試合を最後まで見ていましたが、決勝の舞台は決して遠いものではなく、形の稽古を着実に積み上げていけば届くものだと確信しました。
さて、ここ数ヶ月はひたすら形の稽古に明け暮れました。課題は山積、ゴールが見えなくて気落ちすることもありましたが、考えても何も始まりません。
ひらすら打太刀、仕太刀で合気になるよう、気持ちを切らさぬよう、稽古を積み重ねてきました。その結果として、まだまだではありますが、曲がりなりにもある程度の形にはなったかと思います。
形の稽古を重ねて実感したのは、どの先生もおっしゃっていますが、形は本当に奥深く、竹刀剣道に直結するということです。呼吸法、構え、足運び、刃筋、間合い、打突などを今後の剣道に活かせるようにこれからも精進を重ねていきます。
末筆ではございますが、ご指導頂きました豊村先生、岡本先生をはじめ大田区剣道連盟の先生方、当日応援に来て頂きました皆様、稽古場所を提供頂きました東競武道館、馬込剣友会の皆様に感謝を申し上げます。
そして、快く(?)稽古及び試合に送り出してくれた妻に感謝します。
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