■報告:池上支部剣道2〜6級審査会

平成23年度池上支部剣道2〜6級審査会

平成23年9月18日
加藤 俊一(清剣会)

平成23年9月18日(日)大田区立大森第4中学校にて13:30より級審査会が執り行われました。
受審者は、71名。保護者・引率者を含めると150名を超えていました。
当日は、晴天。9月中旬にも関わらず、猛暑の影響で体育館内は、真夏の状況。その中で見事合格するのは、日頃鍛錬された精神力と集中力の賜物と感じました。

今回は、受審者全員が見事に合格されました。おめでとうございます。
辻 安行 池上支部長の「今日は、非常に暑いですが、水分をしっかり採り、大きな声を出して、日頃の稽古の成果を出して下さい。」との励ましの挨拶に対して、受審者、保護者、引率者のみんなが「ハイ」という大きな声で一致団結した一瞬が印象的でした。
審査は、滞ることなく進み、各級の実技審査及び2級・3級での木刀による剣道基本技稽古法(2級は基本1〜6、3級は基本1〜4)まで無事終えました。
今回、特に印象的だったのは着装の乱れがなかったことです。級審査会のみならず、上段者の試合においても剣道具の付け方が悪く、審判員から直すよう指導されることが多い中で今回は、1度の指導もなく審査が終了したことは、すばらしいことだと感じました。
さらに、5〜6級での特進者の多かったことです。下級クラスでの特進が目立ちました。特進者が多く出ると子供たちに更なる励みとなります。上級クラスでの特進者が出るように指導者の精進とご指導をお願い申し上げます。

審査結果

受審者数 合格者(特進含む) 特進者数
2級 9名 9名 0名
3級 8名 8名 0名
4級 11名 11名 1名
5級 22名 22名 3名
6級 21名 21名 4名

■報告:東京都青年大会

岡本 徹(鵜の木剣友会)

9月4日(日)午前10時より綾瀬の東京武道館にて、東京都青年大会、剣道の部が行われました。この試合は男子が5人制で、試合時間は5分、勝敗のつかない場合は3分の延長があり、それでも勝負のつかない場合は引き分け、女子は3人制で、試合時間は3分、勝敗のつかない場合には2分の延長があり、それでも勝負のつかない場合は引き分けとなる形式の団体戦です。

男子の部は先鋒から青木康和(大田区役所)・裙本晋之助(全日空)・儀宝正志(蒲小剣)・杉浦佳夫(高砂香料)・坂田和也(相生剣)・補欠:鎌田隆久(矢口剣志会)・監督:荻津太(東競)で参加しました。一昨年は久し振りにBEST8に入りながらも昨年は僅差ながらも1回戦で負けてしまいましたので、今年こそは念願の全国大会出場を目標に、合同稽古、練習試合、対外試合等、例年になく稽古を積んできました。選手の団結力・監督の熱い思いも今までで一番強く結果を楽しみにしていました。
1回戦は三鷹市と対戦しました。先鋒から順に、延長の末にメンを取られて1本負け、コテを先取されながらも粘ってメン・メンでの逆転勝ち、メンを取られて1本負け、コテを先取しながらも、場外と鍔競り(時間の空費)の反則2回で1本とられての引き分け、コテの1本勝ちとなり、結果2勝2敗1分け、本数も同数となりましたので代表戦となりました。大田区は大将の坂田選手、相手は中堅の選手が出てきました。坂田選手攻勢のように見受けられましたが、ちょっとした隙をつかれ手元が上がったところコテを打たれ負けとなってしまいました。各選手、本当に精一杯実力を発揮しての戦いで、惜しい技やもったいない部分もあり本当に残念で、また予想外の結果でした。
女子の部は先鋒:中嶋梓(鵜の木剣友会)・中堅:竹内佳代子(小池自治会剣道部)・大将:醍醐和絵(キャノン)・監督:岡本 徹(鵜の木剣友会)で参加しました。
1回戦は八王子市との対戦でした。先鋒の中嶋選手は素直で真っ直ぐなメンを打つもののなかなか1本にはならず、逆にちょっとしたところで相手にメンを打たれ、先取されてしまいました。その後も積極的に技を出し頑張っていましたが、同じようなメンを決められ2本負けとなりました。中堅の竹内選手は、攻めるところは攻める、守るところは守るという落ち着いた試合運びで、非常に良い技を出していました。何本か「これは1本でしょう」というような打ちもありましたが、3分では勝敗が決まらず延長戦となりました。延長に入っても同じような展開で、惜しい技がありながらも結局決めきれずに引き分けとなりました。これで大将の醍醐選手は3分で2本勝ちしなければならず非常に不利な戦いとなりました。やはり早めの勝負をといったところで、やや強引な攻め・打ちとなり、なかなか1本になりません。途中、逆に相手にメンを決められてしまい、そのまま1本負けとなってしまいました。結果、0勝2敗で敗退となりました。
男女ともに、どちらかというと大きな差はないように感じられましたので非常に残念な結果でした。来年の大会まで更なる強化をし、より良い成績が残せられるようしたいと思いました。
当日、応援してくださいました皆様、関係各位に御礼を申し上げ、大会報告とさせて頂きます。

■報告:都民生涯スポ-ツ大会、剣道部門

監督 岡本 徹(鵜の木剣友会)

都民生涯スポ-ツ大会剣道部門の試合が9月4日(日)綾瀬の東京武道館にて、午前の青年大会に引き続き行われました。この大会は女性3人(先鋒:35歳~40歳、中堅:40歳~45歳、大将:45歳以上)による団体戦です。今年は昨年と同じメンバ-で先鋒から土野順子(東競)・川井みつ江(キヤノン)・嘉村三奈子(東競)の3名の選手、監督岡本(鵜の木)で参加しました。昨年は惜しくも準優勝でしたので、今年は一昨年以来の優勝を目指してリベンジの戦いとなります。

まずは西東京市、台東区との3チ-ムによる予選リ-グです。開会式前の練習を見ていましたが、どちらのチ-ムも鋭い動きと振りをしていて、今年は予選リ-グから「少し厳しい戦いになるかもしれない」という嫌な予感がありました。
そんななか、初戦は西東京市との試合です。いざ始まってみると試合前の危惧は全く関係なく、中堅が1本勝ちでしたが、残りの2人は2本勝ちで5-0の勝利でした。2試合目の台東区との試合も同じく先鋒が1本勝ちでしたが、残りの2人とも2本勝ちでの5-0の勝利となり、無事予選リ-グ突破となりました。
ここからは決勝ト-ナメントで、それぞれのポジションで必ず勝敗を決する(無制限の延長あり・引き分けなし)形式となります。
まずは板橋区との試合となりました。先鋒の土野選手は素晴らしい気合と鋭い動き・技の冴えでメンとコテの2本勝ちでしたが、中堅の川井選手はじっくり攻めるものの相手もなかなかなもので延長戦の末、惜しいところでコテを取られて負けとなりました。続く大将の嘉村選手は、相手も慎重になってお互いなかなか決まらず、こちらも延長となりました。延長は無制限のため、何分続いたでしょうか、相手がかなり消耗してきたところを、気持ちで負けなかった嘉村選手が執念のド-を決めて素晴らしい戦いに終止符を打つ勝利となり、この時点で準決勝進出と3位以上が確定しました。
続く準決勝は町田市との試合となりました。町田市は一昨年に決勝、昨年が決勝ト-ナメントで当たったなかなかの強敵です。それでも、先鋒の土野選手は相変わらずの素早い動きと攻めでコテとメンの2本勝ち、中堅の川井選手も試合開始早々にメンを先取し、またすぐにメンを決めて勝利し、この時点でチームの勝利と決勝進出が決まりました。大将の嘉村選手は、先ほどの激闘の疲れからかメンを取られての1本負けとなりましたが、いつも通りの慎重な戦いで決して悪い出来ではありませんでした。
いよいよ決勝戦です。当日、プログラムで試合の組み合わせを見たときには昨年決勝戦で負けた日野市との戦いになると思っていましたが、その強豪日野市を破って出てきたのが杉並区でした。準決勝の試合を見ていましたが、確かに強い。どんな決勝戦になるか、監督の自分は期待と不安が入り混じった気持ちでしたが、選手は、この決勝戦もこれまでの試合と同じように平常心で、しっかりと構え、十分な気合いを出し、気で攻め剣で攻め、しっかりと冴えのある技で打ち切るという模範のような見ごたえのある試合でした。先鋒の土野選手はコテを先取されますが、試合終了間際に起死回生の見事なコテすりあげメンで追いつき延長戦へ。延長になっても気持ちの途切れない攻めで、最後はまた得意のメンすりあげメンで見事な勝利を上げてくれました。中堅の川井選手も互角の戦いでしたが途中、これも得意の相メンで1本先取しました。その後も厳しい相手の攻めをしのぎ切っての1本勝となりチ-ムの勝利、優勝が確定しました。大将の嘉村選手も最後をきちっと締めるべく最後まで精一杯の戦いを続け、途中、相手のコテに対して得意のコテを合わせてのメンを決めて1本先取し、その後もお互い攻め合いながらも時間切れでの1本勝ちとなりました。
以上のように、今年は見事昨年のリベンジを果たしての優勝となりました。3人の選手の皆さんは本当に普段どおりの実力を充分に発揮した素晴らしい試合の連続で、とても立派でした。選手の皆様、本当にお疲れ様でした。そして、おめでとうございました。自分も誇りに思え、監督冥利に尽きるといった思いで、監督をさせて頂いたことに感謝しています。ありがとうございました。最後まで応援頂きました皆さん、そして当日審判の労をお取りくださった先生方にも御礼申し上げ、優勝の報告とさせて頂きます。