●報告「令和元年度都民生涯スポーツ大会・剣道」

~嬉し悲しい三位入賞~

報告者:キヤノン 高岡 翼

令和元年9月8日(日)、東京武道館にて開催された「都民生涯スポーツ大会・剣道」について、ご報告申し上げます。

<結果>
優 勝:日野市
第二位:八王子市
第三位:葛飾区、大田区

<出場選手等>(カッコ内は所属団体)
監督:鎌田 幹雄(矢口剣志会)
先鋒:高岡翼(キヤノン)
中堅:醍醐和絵(キヤノン)
大将:長縄香(池上少年剣友会)

<スコア>
=予選リーグ=
・大田区 (0)0 - 0(0) 青梅市
・大田区 (3)2 - 0(0) 江東区
・青梅市 (2)2 - 0(0) 江東区
※取得本数差で予選リーグ突破

=決勝トーナメント=
・1回戦:大田区 (2)1 - 0(0) 東久留米市
・2回戦:大田区 (3)3 - 0(0) 中野区
・準決勝:大田区 (1)0 - 2(3) 日野市

メンバーは、高岡翼(キヤノン)、醍醐和絵(キヤノン)、長縄香(池上少年剣友会)。昨年とメンバーが大きく入れ替わりました。

予選リーグ1試合目は強豪の青梅市でした。相手の先鋒と中堅がポイントゲッターでしたが、大田区も必死に食らいつき、2人とも引き分けて大将に繋ぎます。大将は自分のペースに運ぶも決めてに欠け、全員引き分けで終わりました。
次の江東区から少しでも多くの本数を取らなければ予選を通過できない状況でしたが、簡単には勝てない相手で、2勝1分け本数3と微妙なスコアになりました。結果的に青梅市と江東区は2勝1分け本数2で、ギリギリ予選を通過することができました。
拾った命を無駄にしては青梅市に顔向けできないと、本戦ではさらに強固なチームワークを発揮。決して無理はせず、取れる所で勝負に出ることを徹底した結果、準決勝まで駒を進めることができました。
準決勝は昨年優勝の日野市。先鋒は何とか相手の技をかわしながら得意技を出そうと試みるも、実力が及ばず二本負け。中堅は先取されるも果敢に攻め込んで面を取り返したが、最後は攻め誘って出させた相手の技を返し切れず敗れました。ここでチームは負けが決まりましたが、大将は最後まで堂々と戦ってくれました。
今回初めて生涯スポーツ大会に出場させて頂きましたが、想像以上にレベルの高い大会でした。もし個人戦だったら、雰囲気に呑まれないようにするだけでも大変だったと思います。選手が決まってから当日まで、練習試合や合同稽古を設定して頂き、チームワークを高められたお陰で、3位入賞という結果が出せました。サポートしてくださった連盟の皆様に感謝いたします。

以上

●報告「令和元年度東京都青年大会」

【男子の部】○成績 「第三位」入賞

2回戦:大田区 (7)4 - 0(1) 八王子市
3回戦:大田区 (6)3 - 1(2) 文京区
4回戦:大田区 (8)5 - 0(3) 葛飾区
準決勝:大田区 (1)1 - 3(5) 町田市

○出場選手等(カッコ内は所属団体)
監督:鎌田 幹雄(矢口剣志会)
先鋒:佐野 貴紀(南蒲剣友会)
次鋒:野口 雅之(小池自治会剣道部)
中堅:西村 大地(鵜の木剣友会)
副将:岩橋 涼太(修剣会)
大将:山城 暁(修剣会)

【女子の部】○結果 1回戦敗退

1回戦:大田区 (1)1 - 1(1)代 武蔵野市

○出場選手等(カッコ内は所属団体)監督:醍醐 和絵(キヤノン)

先鋒:田村 祥子(仲六少年剣友会)
中堅:渡邉 彩(高砂香料)
大将:泉 望美(羽田少年剣道クラブ)

~男子の部・次鋒「野口 雅之」選手の詳細な報告~

令和元年9月8日(日)、東京武道館にて開催された「令和元年度東京都青年剣道大会」において、三位に入賞することができました。応援に駆けつけていただいた方々、日頃から御指導いただいている先生・先輩方に、心より御礼申し上げます。

2回戦:大田区 (7)4 - 0(1) 八王子市
1回戦シードの大田区(出場チーム総数34のため、ほぼシード)は2回戦から出場。
先鋒・佐野選手、試合中盤先に入られたところでコテを奪われるが、後半避けて捌こうとする相手のメンを捉え同点、そして相引きメンを連取し勝利。次鋒・野口、試合終盤に不用意に出てきた相手に対して出ゴテを決め、2-0へ。中堅・西村選手、安全に引き分けて後ろへつなぐと、副将の岩橋選手が上段の相手が沈んだところへ出端メン、構えをおろして下がったところを追い詰めメンを連取し、3回戦進出が決定。大将・山城選手の相手も上段だったが、冷静に相手の片手メンを余して引きメン、さらに別れ際中段から無理に出てきたところのメンを捉えて2本勝ち。

3回戦:大田区 (6)3 - 1(2) 文京区
「ここが勝負どころ」と山城キャプテンから檄が入る3回戦。
先鋒・佐野選手、試合後半に差し掛かるあたりで相手の足の止まった所に片手ゴテを決め、一本勝ち。初戦に続き良い滑り出しであったが、次鋒・野口、身長差30センチくらいある相手に全く噛み合わず、良いところなく引き分け。中堅・西村選手、スコアを返そうと焦る相手を見事に引き出して出ゴテを先取するものの、その後相手の猛攻。竹刀落としで反則、焦ってコテを合わせにいったところのメンを捉えられ同点。勝負の合図も束の間、相手に押し出されてしまい、反則2回で敗退。ここで同点となり、緊張の展開かと思われたが、副将・岩橋選手、完璧な飛び込みメンを決めると、直後お手本のような引きメンを連取し2本勝ち。大将・山城選手、再び上段の相手だったが、鍔迫り合いから崩して引きメンを先取し、4回戦進出を決める。最後は相手の諸手メンを余して見事な引きゴテを決め、2本勝ちをおさめた。

4回戦:大田区 (8)5 - 0(3) 葛飾区
「ここが勝負どころ、楽しんでやろう」と、円陣でキャプテンからお言葉を頂き始まった4回戦。
好調な佐野選手、諸手ゴテに対してすり上げメンを先取されるも、相手の足が止まったところに諸手のコテ、メンを2本決め、3戦全勝。次鋒・野口、相手を攻め崩して飛び込みメンを決める。その後甘いツキに対して鈍いドウをもらうも、飛び込みゴテを返し、先次で2連勝。中堅の西村選手も取り返しにくる相手に粘り強く戦い、返しドウを狙う相手に対して冷静にコテを決め3連勝で準決勝へコマを進める。副将・岩橋選手、初太刀手元の浮いたところにコテを拾われるも、引きメンを返して同点。最後も相手が下がって足の止まったところへ飛び込みメンを決め、4連勝。大将・山城選手、相手の手元の浮いた所へ鋭いコテを決め、5連勝。

準決勝:大田区 (1)1 - 3(5) 町田市
「ここまで来たらもう楽しむしかない」と、コートが変わり臨んだ準決勝。
先鋒・佐野選手、勢いのある相手選手にメンを2本取られ、次鋒・野口も焦って出たところを出ゴテ、手元の浮いたところをコテと連取され、最悪の出だし。中堅・西村選手、不用意に出てきた相手に対し、冷静に返しドウを決め、後ろへ繋ぎ望みを託す。副将・岩橋選手、序盤に飛び込みメンを奪われ返しに行くが、手堅い相手を崩すことができず1本敗けで、無念の準決勝敗退。大将山城選手、一進一退の攻防を繰り広げるも引き分け。

最後に、
本大会ではチームワークの目立った団体戦だったように思えます。副将、大将を信頼しているからこそ、良い形で後ろへ繋ごうという意識が前に現れていたと思いますし、準決勝以外では先鋒の佐野選手が全勝してくれたこともあり、非常に良い流れで団体戦を行うことができました。
準決勝で敗れる結果とはなりましたが、決勝に出ていた2チームとの遜色はないと感じておりますし、改めて自分たちやチームを見つめなおすことで、来年度以降さらにコマを進められると確信しております。
特に、最後の試合では良いところのなかった私ですが、このような貴重な出場機会をご用意くださり、ご支援ご指導を賜りました先生・先輩方には、この場をお借りして御礼を申し上げます。ありがとうございました。大田区剣道の更なる発展のため、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

~女子の部・中堅「渡邉 彩」選手の詳細な報告~

令和元年9月8日(日)に東京都青年剣道大会が 東京武道館にて開催されました。

1回戦:大田区 (1)1 - 1(1)代 武蔵野市
先鋒の田村選手は、気迫のある攻めで試合の流れをつくりました。しかし、一本に対する貪欲さがあと一歩足りず、勝負は引き分けとなりました。
中堅の渡邉は、相手が崩れていない中途半端なところで打ってしまったせいで面を打たれてしまいました。一本取りに行かなくても良い試合の流れでしたが焦りがあり、無駄打ちが多くなっていました。
大将の泉選手は、一本負けという厳しい状況で相手が守りを固めている中、うまく相手の隙をつくり、胴を決めました。あと一本を取り勝負を決めたかったですが、勝負は代表戦となりました。
代表戦を泉選手に託し、中堅の選手と勝負を行うことになりました。泉選手は果敢に攻め、相手が出ようとしたところや相手が避けようとしたところを狙い、惜しい技もあったのですが有効打突にはならず、面を取られてしまいました。

所感
今回の試合では練習不足が仇となり、仕事と剣道の両立の難しさを痛感しました。多忙や体調不良、休みが合わないなどで、練習や合同練習がなかなかできませんでした。
私自身は、初めて青年大会に出させていただきましたが、足を引っ張ることしかできず、とても悔しい思いをし、もっと技術的や精神的に鍛えなければいけないことを痛切に感じました。
最後になりましたが、お忙しい中、日頃からご指導くださった鎌田先生をはじめとした大田区剣道連盟の先生方、稽古から試合後までもご指導やサポートをしてくださった醍醐監督、大田区の先輩方や応援に来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。今回は不甲斐ない結果となってしまいましたが、反省を活かしこれからも日々精進していきたいので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

★広報:令和元年10月号

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