●報告:夏の合同稽古会

田園調布支部長 久保田 隆治

田園調布支部では、夏の最も暑い時期に小学生・中学生と支部役員・指導員の稽古会を行っております。
今回は、7月7日(日)馬込小学校で1時30分から行いました。
この稽古会は、故土居安夫先生(範士八段)が企画され、先生が支部長として支部をまとめ指導された頃、昭和59年ごろより年1回行われております。
この稽古会の目的は、小・中学生達に暑さに負けない気力を養う事にあります。
もう一つの目的としては、他の剣友会の小・中学生と剣を交え、「交剣知愛」を深めると共に、所属する剣友会の剣道にとどまる事なく、他の剣友会の指導法と技量を知ることにより、小・中学生の剣道の向上を図ることにあります。

稽古会の内容は、前半の1時間位は小・中学生の稽古で、その指導は各剣友会の持ち回りとし、剣友会で普段行われている稽古法で指導をお願いしています。
そして後半の40分位は、指導員達の稽古となっております。
当初は学研の体育館を利用し、小・中学生の参加人数も150名くらいでしたが、剣道人口の減少に伴い今では40名前後となっております。
支部長挨拶の後、馬込青少対剣道部牧野先生のラダートレーニングから始まりました。
足を使う競技のトレーニングとして行われているとの説明と見本があり、早速開始。
前後、左右の動きを水分補給の時間をはさみ45分、ぎごちない動きも後半にはスムーズになり、競争しながらたっぷり汗をかいた。
水分補給の休憩後、指導員20名ほどが元立ちとなり、小・中学生の打ち込み稽古を15分行った。
事務局の用意したスポーツドリンクを配り、終了。

3時から役員と指導員、残った中学生の30名で切り返しと竹刀を使った基本技稽古法そして回り稽古で3時50分に終了。
反省会は昨年から学校施設利用なのでノンアルコールで行っており、連盟事業の連絡、今日の反省、支部の予定等の打ち合わせを行い散会。

この伝統ある稽古会を今後もより長く継続し、小・中学生達の剣道指導の一助となればと考えております。
会場使用にあたっては馬込青少対剣道部にご尽力いただき厚く御礼申し上げます。
引率と応援・見学の皆様、そして役員・指導員の方、たいへん暑いなかお疲れさまでした。

●報告:第66回大田区民スポーツ大会

第66回大田区民スポーツ大会春季剣道大会観戦記

大会委員長 中村 槐二

6月23日(日)新装の大田区総合体育館にて春季剣道大会・個人戦が六百余名の選手の参加により開催された。
梅雨の時期で雨が心配されたが、天気に恵まれ綺麗な会場での試合となった。
早野・石川(田園調布支部)両先生による気合いのこもった日本剣道形の後、試合開始。
小学生3・4年の部は、試合の流れのなかでメン、返し胴、飛び込み胴を使い分ける矢口剣志会の江花選手が池上警察入江選手を下し優勝。3位の両角選手の小柄ながら闘志溢れる試合ぶりには感動させられた。
小学生5・6年の部は東競武道館が上位独占、優勝した豊島選手のメンと返し胴が冴えた。3位の岸本選手は女子ながら気力溢れる打ち込みが光った。
中学1年の部では、やはり東競武道館勢が強く、井手選手が河原選手にメンの一本勝ちで優勝。
中学2年の部は池上警察の山本選手が優勝。この部門で池上警察の連覇なる。
中学3年の部は貝塚中の持丸選手が、決め技に勝り優勝。
中学女子の部では稽古量を誇る東競武道館の鷲崎、髙林選手が1位、2位を独占し、
大森二中の諸岡、舘選手が3位を分け合う。
初段以下の部は残念ながら参加人数が少なく、摺澤選手が気を吐いた。
一般女子、二段、三段の部は、日体荏原高が稽古量とスピードで他を圧倒し上位を占め、昭和大学勢も健闘。
四・五段の部では実績のある実力者四名が上位に残る。
準決勝は修剣会坂田選手対昭和大学伊藤選手、坂田選手が出頭のメンとコテで2本勝ち。
昭和大学永田選手と羽友会野崎選手は、野崎の技の尽きたところを永田のひきメンが決まり一本勝ち。
決勝戦、坂田選手対永田選手、攻守にバランスが良い永田か仕掛ける坂田にコテを先取、坂田すぐさま捨て身の胴でかえし延長戦へ。スピードと積極性で勝る坂田が渾身のメンを決めて優勝、連覇を決めた。素晴らしい試合が多く大会を盛り上げてくれた。
新体育館での慣れない試合場設営、運営等に協力していただいた役員、審判員、係員の皆様に感謝申し上げます。

★広報:平成25年7月号

平成25年7・8月の稽古会日程

平成25年9月までの主な行事予定

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