■報告:第12回池上支部少年少女剣道練成大会開催
平成22年7月4日(日)曇り空のもと、第12回池上支部少年少女剣道錬成大会が都立大森高等学校体育館にて開催されました。また、前の週の大田区春季剣道大会での興奮も冷めやまない中での大会となり、
8団体及び選手の人数155名(未就学及び小学生以下121名を含む)よりも、ご父母、ご祖父、ご祖母、お友達の人数の方が多いなと感じたのは、私だけではないかと存じます。
朝8時ごろから始めた試合会場の設置が完了し、佐藤拓海選手(池上警察)の堂々とした選手宣誓をもって開始されました。
先ず剣道形の演武。打太刀・高橋良尚(錬士六段:キャノン)、仕太刀・三輪憲治(五段:キャノン)の両名。最後まで気迫のこもった、お手本となるすばらしい形を披露してくれました。特に太刀一本目の刀の操作は見事でありました。ぎりぎりまで引き付けての抜きの動作も、長年に渡り精進されている成果であると思います。これからの努力精進を楽しみにするところです。
続いて木刀による剣道基本稽古法を、岡本徹(教士七段:鵜の木剣)、鎌田幹雄(錬士七段:矢口剣)の両先生を元立ちに、池上警察、矢口剣の選手たちによって終始元気よく丁寧に行われました。日頃の努力がうかがえました。
全選手の準備運動、素振りの後、基本試合から始まり、級別、中学女子、中学男子(段)の部の個人試合、最後は団体戦へと進み、盛り上がりも最高潮に達しました。前回と同様に、池上警察署チームの活躍が群を抜いており、練習量の豊富さと、指導なさっている先生方のご努力を感ぜずにはいられませんでした。
また、池上支部の大会は、初心者の子供(未就学、小学生)において独自の基本試合形式を採用しており、防具を着けていない子供でも試合の楽しさを体験出来るように工夫しています。その中で気付いた点ですが、子供にとって、初めての試合ということもあり、礼をする位置、礼をする位置から開始線までの移動、開始線の位置をまだ理解出来ていない為、その一連の所作に気持ちが行ってしまい、元気な声を出すことを忘れたり、「始め」等の宣告の後、何をすれば良いのか戸惑ったりしてしまい、日ごろの稽古の成果を出せなかったと思われる子供が居たことは残念でなりません。この場を借りて申し上げますが、是非とも各所属団体の指導者には、試合に臨むにあたってのご指導もよろしくお願い致したいと存じます。その他、試合内容、試合態度については、全チーム相互に刺激しあい良いものであったと思います。
大会最後の表彰の後は、全選手の楽しいプレゼント交換です。仲良く健闘をたたえ合いながらもプレゼントの中身を気にする様子は、見ていて微笑ましく大会の開催意義を十分満たしてくれる光景でした。
選手達はそれぞれの思いを胸に、日暮れ前大森高校を三々五々あとにしました。
ご来賓、役員、審判員、係員等、子供たちのために、お時間を割いて頂いたことに感謝申し上げますとともに、少年少女達の未来に思いを馳せ剣道会の発展を祈念しまして報告を終わります。
大会審判員(矢口剣志会) 高木利彰
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