●報告「第15回東京都形剣道大会」

令和元年12月8日 於:東京武道館
池上少年剣友会  杉山 ゆう子

【出場選手】

  • 六・七段の部
    • 打太刀  五十嵐 清裕(小池自治会剣道部)
    • 仕太刀  若山 泰輔(内田剣友会)
  • 四・五段の部
    • 打太刀  島崎 安菜(東競武道館)
    • 仕太刀  近藤 卓(剣心会)
  • 三段以下の部
    • 打太刀  杉山 ゆう子(池上少年剣友会)
    • 仕太刀  斎木 謙三(池上中央少年剣道部)

      ( )内は所属団体

【試合結果】

  • 総合成績:準優勝(優勝 警視庁、第三位 西東京A、第三位 西東京C)
  • 六・七段の部:第三位
    • 一回戦 大田 2-1 江東
    • 二回戦 大田 3-0 豊島
    • 三回戦 大田 2-1 消防庁
    • 準決勝 大田 0-3 警視庁
  • 四・五段の部:第三位
    • 二回戦 大田 2-1 練馬
    • 三回戦 大田 3-0 渋谷
    • 準決勝 大田 0-3 警視庁
  • 三段以下の部:第三位
    • 一回戦 大田 2-1 江戸川
    • 二回戦 大田 3-0 西東京C
    • 準決勝 大田 0-3 警視庁

私が初めて日本剣道形を見たのは約五年前、まだ剣道を始めて半年余り、一級を受けてみようかという頃に池上支部の稽古会があると聞いて参加した時でした。
武道場に入るとその年四・五段の部で出場されるキヤノンの醍醐先生、JALの増田先生が相対しておられました。
防具をつけず竹刀ではなく木刀であること、掛け声が違う事に戸惑い、勢いよく振り下ろされた木刀がすんでの所で交わされまたは応じられ、ぴたりと打突部位すれすれの所に止まる様にただただ驚き、両先生の凛として美しい佇まいに圧倒されるばかりだったのを昨日の事のように思い出します。
それから池上支部の稽古会で、区剣連の朝稽古会で、先生方に剣道形を指導していただき習得していくなか、第12回、第13回、そして今回の形剣道大会の代表選手に選んでいただけるようになりました。
今大会の選手に選んでいただいた10月、毎週顔を会わせているとはいえ初めて形で組む仕太刀の斎木さんとは当初全く気を合わせる事ができず、悩む日々が続きました。
年上の男性相手に遠慮しているのを見抜いた宮澤先生から「師匠の位の打太刀が遠慮するな、指導を先生任せにしないで君も気になる事は言わなきゃ駄目だよ」とご指導いただき、また斎木さんがそれを柔軟に受け入れてくださった事で打太刀仕太刀の関係も形も上手く回り始めた気がします。
仕太刀の斎木さんは選手となった当初は剣道初段、剣道年数も短いですがやる気と先生方の指導に対する素直さ柔軟さは抜きんでたものがある方で、そんな彼と同じ目標をもって同じ熱量で向かっていける事、めきめきと上達し変化していく様を目の前で見る事は大きな喜びでした。また、斎木さんを引っ張るつもりで私が彼に成長させてもらえた事は非常に大きな学びとなりました。相棒にこの場を借りて感謝を述べたいと思います。
また、朝稽古月例形稽古会の指導者であり監督の岡本先生はもちろん、池上支部稽古会で形指導くださる田中先生、私が所属します池少剣の湯川大田区剣道連盟会長、辻先生、中央剣の菊田先生、池上支部の三田先生、宮澤先生、大森支部の大岡先生、蒲田支部の島村先生、あすなろの会の大久保先生・・・他にも沢山の先生方がご自分の大切な時間を割いてご指導してくださいました。
六・七段の部の五十嵐・若山両先生、四・五段の部の島崎・近藤両先生は、組となった相手と稽古を重ねて合気となる事で更に向上していく様を間近でお手本として示してくれました。特に五十嵐先生は過去の選手経験と研鑽に基づいた理論的なアドバイスを沢山くださいました。
大会一週間前には四支部対抗戦の開会式にて出場三組による形演武の機会をいただきました。大田区の先生方、選手の皆様に披露し本番さながらの緊張を体験した事で度胸がついたと思います。
今回全組の試合のタイミングが重なってしまい、近くで応援する事がほとんど出来ませんでしたが、常に結果を確認しあい励まし合い、キャプテン五十嵐の下チーム大田区、one-teamとしてまとまっていました。
当日役員をされていた島村先生、応援に来てくださった湯川先生、門野先生から励ましの言葉をいただいたり、清剣会の皆様に動画を撮っていただけたりした事も本当に心強かったです。
実は一回戦、緊張もあり判定をキョロキョロ確認する余裕がなく、負けたと思いこんで戻りました。応援してくださった先生に教えて頂いて初めて勝ったのを知ったのですが、四・五段の部も六・七段の部も旗が割れていた上にやはり三本の旗が視界に収まりきらなかった為に自分たちの勝敗がわからず聞く事態に・・・
幸か不幸か、全チーム準決勝で警視庁と対戦する事となったのですが、三段以下の部の警視庁の方々は内村良一先生が見守る中準決勝の前の休憩時間中もほとんど人のいなくなった会場でずっと練習しておられました。試合後に挨拶させていただいた両選手の額は汗でびっしょりと濡れており、この大会への覚悟の違いを見た思いがしました。
今大会全体を振り返ってつくづく思いますのは、今回の全チーム三位、総合成績準優勝という結果は大田区の先生方とのつながりとご助力があったからこそ手にすることができた、ということです。
私たちが三段以下の部として表彰台に上がった時に、六・七段の部、四・五段の部に続き大田区が呼ばれ続けるので壇上の先生方が「大田区すごいねえ」と話しておられるのを聞いた時はとても嬉しく誇らしい気持ちになりました。
とはいえ私自身はまだ五年前に見たお二人にも、今回の他の二組の先生方にもはるか遠く及ばない未熟者のままです。
これからも先生方にご指導賜りつつ皆様と共に稽古を重ね、剣道と相乗して上達していきたいと存じます。
今回は素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。

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